おしゃべりな人」が婚活で選ばれにくい理由

「婚活をしていても、なかなか結婚に結びつかない人には、いくつかの共通点があります。その中でも意外と多いのが「おしゃべりなタイプ」です。
「私は人と話すのが得意だから、お見合いは安心」そう思っている人ほど注意が必要です。なぜなら、「おしゃべり」と「会話上手」は似ているようでいて、まったく別ものだからです。

◆会話上手とおしゃべりの違い

会話上手な人は、相手の話をよく聞き、そこに適度に自分の意見やエピソードを挟み込みながら、自然に会話を展開します。相手の話題を拾い、共感し、質問する。その繰り返しで会話がキャッチボールのように弾み、相手に「心地よかった」「もっと話したい」と思わせます。

一方で、おしゃべりな人は「自分が話した量=盛り上がった」と勘違いしてしまいます。お見合いの1時間を自分の趣味や仕事、過去の話で埋め尽くし、「楽しかった!」と満足して帰るのですが、結果はほとんどの場合「お断り」です。なぜなら、相手は「一方的に話を聞かされただけで、自分のことを知ってもらえなかった」と感じるからです。

◆婚活で大切なのは「心地よさ」

婚活は、自分を楽しませる場ではありません。相手に「心地よさ」を感じてもらえるかどうかが、次につながるかどうかの分かれ道です。
たとえ沈黙があったとしても、相手の目を見て微笑むだけで十分な時もあります。むしろ、沈黙を恐れて一方的に話し続ける方が、相手にとっては疲れる時間になってしまいます。

お見合いで最も大切なのは「また会いたい」と思ってもらうことです。そのためには、自分をアピールするよりも、まず「相手を知ろう」という姿勢を大切にしましょう。

◆「聞き上手」が婚活を制する

おしゃべりな人が婚活をうまく進めるには、まず「話す量を半分に減らす」意識を持つことです。相手が話したことにうなずき、笑顔で反応し、質問を返す。その中で、自分の話は必要最低限にとどめるのです。

たとえば、相手が「休日は映画を観ます」と話したら、「どんなジャンルがお好きなんですか?」と広げてみる。その流れで「私も最近は〇〇を観ました」と、自分の話を少しだけ挟む。これが自然な会話の展開です。

一方的に話しすぎるのではなく、相手と会話のリズムを作っていくこと。それが「会話上手」であり、婚活の場では必須のスキルです。

◆自分中心の会話になっていませんか?

婚活で失敗が続いている人は、自分の会話のスタイルを振り返ってみてください。

  • 相手が話している時に割り込んでいないか?

  • 自分の話ばかりで、相手の話を広げていないか?

  • 会話の最後に「今日も楽しかった」と思うのは自分だけで、相手はどう感じているのか?

婚活は「自分が満足する場」ではなく、「相手に満足してもらう場」です。相手が心地よく過ごせれば、その先に交際が待っています。

◆まとめ

「おしゃべり=会話上手」ではありません。本当に会話が上手な人は、相手の話をよく聞き、心地よさを提供できる人です。もし自分がおしゃべりなタイプだと思うなら、意識して「聞き役」に回ること。これだけで婚活は大きく変わります。

結婚は、二人で築いていくものです。その第一歩であるお見合いから、「自分が楽しむ」ではなく「相手に心地よさを感じてもらう」ことを意識してみてください。それが、成婚への一番の近道になるのです。