かぐや姫が結婚しなかった本当の理由 ~婚活迷子のあなたへ、平安の姫からのメッセージ~

こんにちは。仲人の鎌田れいです。

昔話――と聞くと、子どもの頃に親しんだ絵本の世界を思い出す方も多いのではないでしょうか。
「桃太郎」「一寸法師」「浦島太郎」……そして、「かぐや姫」。

今日はその中でも、ひときわ異彩を放つ物語、「かぐや姫」について、少しお話させてください。
というのも、最近、婚活中の女性会員さんからこんなご相談をいただいたのです。

「かぐや姫って、なぜ結婚しなかったんでしょうか?
最後、月に帰っちゃいましたけど、あの話って、なにが言いたかったんでしょう?」

とても素直で、深い問いだと思いました。

結婚相談所の仲人として、日々「人と人のご縁」に向き合っていると、このかぐや姫の物語が、まるで現代の婚活を予言しているように感じることがあるのです。

“スペック婚活”と、かぐや姫に求婚した男たち

かぐや姫は、たいへん美しい姫でした。容姿だけでなく、気品にあふれ、誰もが一目惚れするような女性。
その噂は京の都まで届き、身分の高い貴族たちが次々と求婚にやってきます。

けれど、姫は彼らにこう言います。

「では、仏の御石の鉢を持ってきてください」
「蓬莱の玉の枝を持ってきてください」
「火鼠の皮衣を……」

どれも、この世には存在しないものばかり。つまり、絶対に叶わない要求です。

このエピソードを、私は“スペック婚活”と重ねて見てしまいます。

「年収1000万円以上の人じゃなきゃ嫌です」
「見た目もイケメンで、優しくて、家事もできて、実家も裕福な人がいいです」
「長男じゃなくて、でも兄弟仲が良くて、義実家とも適度な距離感がある人」

条件が、条件が、条件が――。

そういう気持ちになること、私もよくわかります。だって、結婚は人生の大事な決断ですもの。
でも、あまりに理想を追い求めすぎると、本当の幸せを見失ってしまう。

かぐや姫に振り回されていた貴族たちも、もしかしたら彼女の“内面”に向き合うことなく、“外見”や“希少性”ばかりを求めていたのではないでしょうか。

偽物の愛に気づいた姫の、静かな拒絶

物語では、貴族の一人が「玉の枝を手に入れた」と言って姫に見せます。でもそれは、職人に偽物を作らせた“偽装品”でした。

これを知った姫は、静かに怒り、そして拒絶します。

婚活の現場でも、似たようなことがあるんです。

「僕は結婚願望あります」と言っていたのに、いざ交際が進むと、「まだ気持ちが決まらない」と先延ばしにする男性。
「誠実に向き合いたいです」と言っていたのに、複数の女性と同時進行していた方。
それはまるで、“玉の枝”に似せた偽りの言葉を手に、姫の前に立つ求婚者のようです。

私たち女性は、“言葉”ではなく、“行動”で見極める目を養わなければいけません。
かぐや姫のように、凛として、自分の尊厳を守る強さが必要です。

「理想の相手」は、本当に存在するのか?

かぐや姫が求めた“蓬莱の玉の枝”や“火鼠の皮衣”は、幻想のようなもの。
それはつまり、理想を追い求めすぎる愚かさを皮肉っているのかもしれません。

あなたが望んでいるその条件、本当に必要ですか?
それとも、「理想の人を逃したくない」という不安が、そうさせているだけではありませんか?

私がこれまで仲人として関わってきた、成婚した女性たちは、皆さん最初の理想条件とは違う方と幸せになっています。

条件ではなく、「一緒にいて安心できる」「会話のテンポが合う」「自然体でいられる」
そんな“小さな幸せ”を大事にしたとき、ご縁はすぐ近くに現れるのです。

◆結婚しない選択も、また尊い

物語の終盤、かぐや姫は月へ帰ってしまいます。
誰とも結婚せず、この世を去る。

この結末は、結婚=幸福という常識を、優しく覆してくれます。

結婚しない人生もある。
結婚よりも、自分の意志を貫く人生もある。
その選択も、間違いではないと、姫は教えてくれているのです。

ただ、それでも「誰かと寄り添って生きたい」「温かい家庭を持ちたい」と願うなら、
それはとても素直で、素晴らしい想いです。

そのためには――
“月の姫”のように、自分の心に正直になりましょう。
誰かに愛されるために、自分を変えすぎなくていい。
素の自分を、大切にしてくれる人と出会うために、行動するのです。

かぐや姫が、もし現代にいたら…

私、時々考えるのです。

もし、かぐや姫が現代に生きていたら?
婚活アプリをやっていたでしょうか?
結婚相談所に登録していたでしょうか?

きっと、姫はこう言ったかもしれません。

「私は、“本物の愛”が欲しいのです。
私の美しさや条件だけに惹かれる人ではなく、
心の奥を見ようとしてくれる人と出会いたいのです」

そうして、仲人の私の前に現れて、
「ご縁があれば、お会いしてみたいです」と、優しく微笑んだかもしれません。

現代の姫たちへ

あなたの中にいる「小さなかぐや姫」を、どうか大事にしてください。
「理想の誰か」ではなく、「隣にいる一人の人間」を愛せる勇気を持ってください。

そして、結婚に対する迷いや不安があれば、仲人にお話しくださいね。

結婚は、ゴールではなく、新しい人生のスタートです。
あなたの心が、ふっと軽くなるような出会いを、ここ『最短結婚ナビ』でご一緒に見つけましょう。

千年の昔、月に帰った姫の物語が、あなたの背中をそっと押してくれますように。

仲人 鎌田れい