年の近いカップルが増えている理由と、これからの婚活のヒント

こんにちは。最短結婚ナビの鎌田れいです。


日々、たくさんの会員さんのご相談を受けながら感じるのは、成婚していくカップルの傾向が、少しずつ変わってきているということです。

その一つが「年齢の近い男女が結婚していくケースが増えている」という点です。
以前は「男性が年上、女性は年下」という組み合わせがごく一般的でした。しかし最近は、2歳差、3歳差、あるいは同い年というカップルの成婚がとても目立つようになりました。

昭和の結婚モデルと今の違い

なぜそうした変化が起きているのでしょうか。
背景には、社会全体の構造的な変化があります。

昭和の時代には、結婚のモデルケースといえば「男性が外で働き、女性は専業主婦として家庭を守る」ものでした。
当時はまだ、女性が結婚と同時に仕事を辞めることも珍しくありませんでした。家事・育児を一手に担う代わりに、経済面では夫に依存する。だからこそ「頼りがいのある年上男性」「経済力のある男性」が、女性にとって結婚相手の条件として非常に重要だったのです。

ところが、時代は変わりました。

平成を経て令和の今、女性も社会に出て、責任あるポジションで働くことが当たり前になっています。管理職や専門職について男性と同等の収入を得ている女性も少なくありません。結婚しても仕事を続けることを前提に考える女性も増えています。

このように女性が経済的にも精神的にも自立するようになったことで、男女の関係性も対等なものへと変化しました。

女性が求める結婚の形の変化

社会背景の変化は、女性の結婚観にも影響を与えています。

かつては「年上の男性にリードしてもらい、守ってもらう」ことを期待する女性が多かったのに対し、今は「一緒に協力しながら生活を築ける相手」「価値観や生活リズムが合う相手」を望む声が強くなっています。

年齢が近い相手の方が、学生時代に流行ったものや見てきたテレビ、聴いてきた音楽など、共有できる話題が多いのも魅力のひとつです。さらに、体力的にもライフステージ的にも歩調が合わせやすいため、生活のイメージがしやすいのです。

「守られる存在でいたい」というよりも、「一緒に頑張りたい」という意識の女性が増えた結果、自然と同年代や年齢の近い男性が選ばれる傾向になっているのです。

年上男性にとってのチャンスは?

ここで誤解していただきたくないのは、「年上男性には可能性がない」ということでは決してありません。

実際に、成婚されるカップルの中には10歳近い年齢差があるケースもあります。特に、年上男性ならではの包容力や人生経験、安心感に惹かれて結婚を決める女性も少なくありません。

ただし、以前のように「年収さえ高ければ若い女性と結婚できる」という一辺倒の考え方では、婚活市場では通用しにくくなっています。女性が経済的に自立している分、「収入」以外の部分——人柄や価値観の相性、誠実さや思いやりのある対応——が重視される時代になっているのです。

高年収の男性であっても、「若い女性だけ」を対象に婚活していると、なかなかうまくいかないこともあるでしょう。逆に、年齢の近い女性に目を向けた途端にトントン拍子で結婚まで進むケースは実際に多くあります。

柔軟な視点を持つことが婚活成功のカギ

婚活で大切なのは「自分に合う相手」を見つけることです。
条件にこだわりすぎると、せっかくの良縁を逃してしまうこともあります。

「年齢は絶対にこれくらい」という固定観念を少し手放してみると、今まで見えていなかった素敵な人が候補に入ってくるかもしれません。

もちろん、どうしても年下女性を希望するのが悪いわけではありません。ただ、それ一本に絞るのではなく、幅広く可能性を考えてみる。そうした柔軟な姿勢が、婚活をスムーズに進める大きなカギになります。

まとめ

時代が変わり、女性の生き方も多様になりました。
「男性が年上で、女性は年下」という昔ながらの結婚モデルはすでに絶対ではなくなっています。むしろ、年齢が近いからこそ価値観や歩幅を合わせやすく、幸せな結婚生活を送るカップルが増えているのです。

年上男性にとっても、これからの婚活に可能性は十分にあります。大事なのは「年齢差」という数字ではなく、相手とどう向き合い、どんな未来を一緒に描けるか。

婚活に悩んでいる方は、ぜひ一度、自分の視野を広げてみてください。思いがけないご縁が、すぐそばで待っているかもしれません。