33歳、もう一度信じてみた私の選択

私は33歳で、再び人生のパートナーに出会うことができました。

20代半ばで大学の同級生と結婚。若さゆえの勢いと、「この人しかいない」と思った覚悟からの結婚でした。ですが、結婚生活は決して平穏ではなく、元夫の度重なる浮気が判明しました。それでも、「覚悟を持って結婚したのだから」と自分に言い聞かせ、必死に関係を繋ごうと努力を続けました。

でも、30歳を目前にしたある日、元夫が言った「子どもはいらない。作るつもりもない」という言葉に、心が決壊しました。子どもが欲しいと思っていた私は、「このまま彼と人生を共にして、本当に幸せになれるのか?」と、初めて自分の気持ちに正直に向き合いました。そして、離婚を決意。長い時間をかけて築いた関係を手放すことに、大きな痛みもありましたが、どこかで「ようやく自分を取り戻せた」と感じたのも事実です。

離婚後は、恋愛にも結婚にも、どこか距離を置いていました。「もう無理して結婚しなくてもいいかな」と、心に蓋をしていた時期もありました。

そんな私の心が動いたのは、33歳の誕生日を迎えたとき。旧友との会話の中で、「最短結婚ナビって知ってる? 本気で結婚したいなら、あそこはいいよ」と勧められたのです。軽い気持ちで調べてみると、代表・鎌田れいさんの連載『仲人はミタ』(東洋経済オンライン)に出会いました。そこには、ただの恋愛ではない、“覚悟ある結婚”のリアルが描かれていて、私の心に深く刺さりました。

「ああ、こういう場所なら、もう一度信じてみてもいいかもしれない」

そんな思いで、面談を申し込みました。丁寧に話を聞いてくださる鎌田さんの言葉に背中を押され、活動をスタートすることに。

そして出会えたのが、今回のパートナー・たつやさん(仮名/34歳)です。

初対面から、どこか落ち着いた雰囲気で、物腰の柔らかい方でした。何度かお会いする中で、勇気を出して自分の過去を話しました。離婚のこと、子どもが欲しかったこと、それでも諦めかけていた気持ちのこと。

彼は私の話を途中で遮ることなく、じっと聞いてくれました。そして、一言。

「大変だったね。でも、それを乗り越えてきたあなたが素敵だと思う。これからは一緒に幸せになっていこうよ」

その言葉に、涙がこぼれました。今まで、どこかで否定されることを恐れていた私を、丸ごと受け止めてくれたのです。

彼は子どもが大好きで、「結婚したら、ぜひ子どもが欲しい」と言ってくれました。価値観が自然と重なり、話していると不思議と安心できる存在でした。

出会って3ヶ月、彼からプロポーズを受けました。こんなに早く気持ちが固まるなんて自分でも驚きましたが、「この人となら、もう一度人生を築いていける」と心から思えました。

33歳で「最短結婚ナビ」を訪ねて、33歳のうちに結婚を決めることができました。

そして婚活は、自分を見つめ直す時間でもありました。過去の傷も、自分の希望も、一つずつ大切にしながら進んできたからこそ、今の幸せに出会えたのだと感じます。

何より、丁寧にサポートしてくださった鎌田さんには感謝の気持ちでいっぱいです。活動中、迷ったときには温かく背中を押してくださり、時に厳しく、時に優しく、真剣に向き合ってくださいました。あの時、面談に行っていなければ、今の私はありません。

結婚は、ゴールではなく新しいスタート。でも、今回のスタートラインには、確かな信頼と安心があります。

自分で動くことが、幸せへの一歩になる。私はそのことを、身をもって実感しました。

本当にありがとうございました。

さえこ(仮名)33歳